【抽象度】世の中の見え方が変わる

ゴール設定はひとつだけではありません。あらゆる分野で大きなゴールを設定してみてください。そうすることで相乗効果が生まれさらにエフィカシーが高まっていくのです。

【バランスホイール】全てをバランスよくゴール設定してよい

◎抽象度
苫米地式コーチングでは「抽象度」という言葉をよく使います。
これは「level of abstraction」という分析哲学の用語を苫米地博士が日本語で造語した言葉です。
ですからただ単に造語しただけではなく、しっかりと学術として定義された言葉になります。今日ではしっかりと言葉として定着してきましたが、理解できていない方もいると思いますので覚えておいてください。

英語を直訳すると下記のようになります。
Level of ~:~の段階、水準、程度、レベル
abstraction:抽象、抽象概念
簡単に日本語にすると、抽象次元という感じです。意味合い的には抽象具合といった感じです。
「抽象」の逆の意味は「具象、具体」です。「抽象的」の逆の意味は「具体的」となります。しかし直訳では意味はあまりよくわかりません。

抽象度とは、情報量の大小で並び替えたものです。

簡単に理解するために例を挙げた方がわかりやすいと思います。
「犬」と「猫」がいたとき、「犬」と「猫」の抽象度を上げると、「哺乳類」さらに上げると「生物」と上げていくことが可能です。
逆に「犬」の抽象度を下げると、「ポメラニアン」や「柴犬」などの犬種、さらには「ハチ」など一匹の犬まで具体的にすることができます。
情報量で並び替えたとき、抽象度の低い方が情報量が多くなります。
抽象度の低い、飼い犬の「ハチ」とした場合、柴犬で飼い主は横浜市の男性で、・・・となります。
逆に抽象度を上げていき、「犬」とした場合、四本足で歩きワンと鳴くのように情報量が減っていきます。ただし、情報量は減りますが、包摂している情報は「柴犬」などの犬種も含みますし、「飼い犬のハチ」も含んでいるのです。

ですから「抽象度」とは、抽象度が下がると情報量が減り、抽象度が上がると情報量が減る。ただしそれ以下の全ての情報を包摂しているのです。
ピラミッド型の階層性、ディレクトリなどが想像しやすいかもしれません。

「木を見て森を見ず」と言いますが、「木」よりも「森」のほうが抽象度が高いと解釈することができます。「森」には「いろいろな種類の草木」を包摂しているのです。
一本の「木」ばかりに捕らわれているのではなく全体を見渡せという意味です。これを「抽象度」という言葉を使えば、「抽象度を上げる」と表現できるのです。
その結果として、俯瞰することができより多くのことを見渡せるようになるのです。

「コップ」の抽象度を上げると、「器」になります。「器」を上げていくと「食器」さらに上げていくと「物」となって最後は「有」となます。
全ての物事は抽象度を上げると「有」と「無」になります。「有」と「無」の上位概念は「空(くう)」ですから、「全ては空」なのです。
「空」は情報量も少ないですが、「空」は全てを包摂しています。

◎情報が多すぎることを「矛盾」という
情報が多すぎると今度は「矛盾」になります。
例えば、「犬」を「四本足で歩き、ワンと鳴く動物」と定義できた場合、「四本足で歩き、ワンと鳴き、更にニャーと鳴く動物」はいません。このようにひとつ情報が多すぎる状態を「矛盾」と言うのです。

◎抽象度を上げると物事を俯瞰できるようになる
このように「抽象度」を理解すると簡単に物事を俯瞰することが可能となります。何かに行き詰ったり、新しいアイデアを考えなければならない時、抽象度の上げ下げをしてみてください。また、矛盾が感じられるときは、なにか別の情報が入り込んでいる可能性があります。

そして「ゴール設定」において抽象度を上げるということは、ゴールによる利益を得られる範囲の抽象度を上げていきます。より多くの人の利益になることを考えていくのです。

蟻の視点からは、私たち人間の動きは把握できません。逆に蟻の行列は私たち人間の視点からは整合的に捉えることができるのです。
ただし、私たちの行動は私たちの視点からでは把握しきれません。しかしより視点を上げて高層ビルの上層から見れば、人の行動も車の動きも整合的に見ることができるのです。

◎ゴールの抽象度を上げる
コーチングにおいてゴールの抽象度を上げるということは、より多くの人の利益になることとなります。
ですから、一番抽象度を上げていくと、「世界中の人の利益になるゴール」となるのです。

◎臨場感と抽象度の関係
ゴールはより多くの人の利益になるような大きなゴールを設定します。その大きなゴールとは抽象度を上げていくゴールということなのです。
自分本位な利己的なゴールではなく、パートナーが喜ぶゴール、更には家族。それを上げていくとあなたに関わる人というように抽象度を上げていきます。そうすると同じ国民だけでなく全世界中の人の利益になるゴールとなるわけです。
しかし、抽象度を上げていくと臨場感が欠けていきます。あなたの周りの人の喜ぶ顔は実際に目に浮かびますが、世界中の人々の利益となるゴールとは臨場感が薄れてしまうのです。
ですが、それでよいのです。それくらい高いゴールを設定しながら臨場感を高めるように行動していけばよいのです。

ここまでは、マインド(脳と心)の使い方を学んできました。ここからは他との関係性でゴール達成を強固にしていきます。
NEXT⇒
【縁起】縁起をコントロールできればチャンスが次々に訪れる

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です